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春夏秋冬四部作(ファンアート)
2018-12-24 18:07:53  | コメント(2)
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上から、春『矛盾』、夏『雑音』、秋『旅立ち』、冬『真実』です。
この作品群は、「小説家になろう」にて投稿中の作家・玄武 総一郎 さまの短編作品『旅立ち』へのファンアートです。
玄武さまは四季四部作を構想されていて、今のところ『旅立ち』と『雑音』が公開されています。


さて、ここからはファンアート作者の(ほぼ)自己満作品解説ですw


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作中のヒロイン紅葉さんは『雑音』から描きはじめたようですが、読者の私は『旅立ち』『雑音』『真実』『矛盾』の順で描きました。なので、解説はその順で。


秋『旅立ち』
これはもう、ほぼ解説いらないですよね。小説のイメージそのままで、夏から秋への道を描きました。夏(画面左下)の緑をもっと夏夏しくできたら良かったかな……。
西洋画で紅葉というと、ゴーギャンのアルルの風景画を思い出すけれど……、まあ違うね、あれとは。
ルノワールが好きなので、そっちの筆致にひっぱられてるのかな。

夏『雑音』
四つのなかでいちばん「なんじゃこれ」ってやつですね。抽象画というのでしょうか。
左下のは蝉の予定でしたが、なぜかザリガニみたいななにかに^^;
鯉にも見えるかしら……?
左上の白いのは換気扇です。
緑のなかの川をイメージしたつもりでしたが、もはやなにがなにやら……波形みたいな線入ってるし……。
緑と赤の対比でもっとうるさくしようと思ったのですが、クリスマスカラーになってしまうことに気づき、こんな感じで落ち着きました。

冬『真実』
浮かんだフレーズはなぜか「茶色い戦争」。高校の授業でやった中原中也です。『サーカス』かな。
で、雲に隠れた太陽(真実のシンボルとして……のつもり)と茶色い街並み(ビル群)を描いたつもりだったのですが、ビルが渓谷にも見えることに気づき……、まあ、どちらでもいいですw そうなると『冬の蠅』(梶井基次郎)か……?
描きはじめて早い段階で、なんとなく窓枠が欲しくなり、追加。太陽は白とイエローで。(そろそろ絵の具買わなきゃ。)
ジャン=フランソワ・ラファエリという画家の『サン=ミシェル大通り』という絵の、雨に濡れた街路が頭をよぎる……で、それをイメージしつつ、窓から見える冬の空を。
大部分が空っていうのは、私にしては大胆な構図かもね。今年観てきたターナーやアイヴァゾフスキー(どちらも海洋画家)の影響かしら。街並みの構図は、クラムスコイの『忘れえぬ女』にも通じます?
今回、水を多めに使って描いてみました。だから紙がボロボロで、画面中央より下のほう、皺が入っちゃってます^^;
四つのなかではいちばん写実的かとも思ったけれど、上述のとおり「太陽」を象徴として使っているから、やっぱりそういうところもあるのよね。
というか、四季を言葉で表したものをさらに絵で表現するという試みだから、そうなるのは当たり前か(笑)

春『矛盾』
ゴッホの絵で花瓶に挿したアーモンドの花があって、それをイメージして描きはじめたのだけど、なぜかバラみたいななにかに。春バラは五月? 初夏? ……まあいいや。桜も描いたし。←
春というと、
眠さ、気だるさ、花粉、苛立ち
優雅さ、希望
青春、活動開始、春一番、力強さ、挑戦
春闘……
そして、私の短編の題材にもなっている黒田清輝の『野辺』……
絵にしようとすると「矛盾」というよりも「憂鬱」あるいは「不条理」がイメージとして挙がってきてしまって、なかなか難しかった。
スーティンの『赤いグラジオラス』や、ムンクの色遣い(全景と背景の色の組み合わせで鑑賞者を不安にさせる)も浮かんだけれど、なんかもっと素朴で静かなドロドロ感が欲しくて……
とりあえず花瓶から描きはじめて(途中でなぜかバラみたいなのになって)、桜を描きいれたところピコーンときたのが梶井基次郎の『桜の樹の下には』。
薄羽かげろうの死骸が水(水たまり?)に浮いている……みたいなのを思い出して。ああ、あれこそまさにオクシモロン(撞着語法)だ、と。
そして、シェイクスピアの『マクベス』の冒頭、「綺麗は穢《きたな》い、穢いは綺麗」をテーマに据えて。とりあえずゴッホ的な不安感は残りました。
……いま、画面右上の下に流れるような桜を見て思ったのだけど、薄羽かげろう→アリジゴクという連想で、ゴヤの黒い絵『砂に埋もれる犬』をめちゃくちゃ明るく優しい色彩で描く……というようなことをやれば、もっと簡単に「矛盾」にたどり着けたのかも……?(もちろん、犬はかわいそうなので人間に変えます。←)
まあ、このアイデアとモティーフは次にとっておきましょか( ̄▽ ̄)



さて、これ実は、絵の具を載せてから一日と経たぬうちに一気に描きあげました。(夕方から夜にかけてだったかな。)
普段は忙しい日曜日、昨日はたまたま暇だったので……( ̄▽ ̄)
もちろん、小説を読み直したり、スケッチブックに簡単な下絵を描いたりってのはしてたけど、絵の具を出してからは本当にすぐだった。

思うに私の場合、こないだの『洋梨と土生姜』もそうだったけど、何週間もかけて描いたものよりも、こだわらずにさらっと描いたもののほうができがいいような気がする。
でもこだわりたがるんだよなあ……小説執筆のほうもなかなか進まないのは初稿からこだわりすぎるからで……とりあえず書いて後から直せばいいのに^^;
小説のほうもたぶん掌編のほうが出来がいい。

ということで、なろうのほうへのリンクも貼っときます。←
シリーズ:作者によって「純文学」という名前をつけられた作品たち
シリーズ:短編いろいろ



では、良い年の瀬をお迎えください。


レモン


住友さま


あけましておめでとうございます^^

コメントありがとうございます。
ニヤニヤしながら読ませていただきました。みてみんでは参照返信ができないのがもどかしい(笑)


どちらかというと、写実系のほうが好きかもしれないです。写実といっても、クールベなどの写実主義ではなくて、印象派などの画家の主観が入り込むタイプのものですが。
ムンクもスーティンも描かれているものの形がわかるので。モディリアーニなんかも好きです。
ちなみに、家族はクレーが好きで……私にはなにが描かれてるのかわからん(笑) でも、色彩は好きです。

桜の樹の下には……っていうのはよく言われることですからね。小説としては梶井基次郎さんが有名です。
ちなみにかなり短い。すぐ読めます。
朗読してスマホに保存してます。←なにがしたいw

ちなみに……、少し前のなろうの活動報告ですが、ロシア美術を見てきた感想を長々と書き連ねております。クラムスコイとアイヴァゾフスキーは、ちょうど今年実物を見てきたのですよ^^
投稿者:檸檬 絵郎  [ 2019-01-01 17:17:10 ]




新年あけましておめでとうございます! 
新年号元年の年、
新たな時代を背負うのだという意気込みで
大変身の引き締まる思いです! 

四季という壮大なテーマだけあって
脳内の引き出し総動員って感じしますね! 
(檸檬様の引き出しはまだまだこんなもんじゃないでしょうが)

スーティンやムンクは分かるとしても
クラムスコイのようなリアリズムの画家も
参考になさっているのは意外だと思いました。
私は『ニェズナコムカ』という名前が可愛いと思って、
新キャラの名前に使えないかなとか思って
カワ(・∀・)イイ!!
『忘れ得ぬ女』=『見知らぬ女(ニェズナコムカ)』の名をこういう形で目にするとは思ってなかったのでびっくりです。
絵自体は、いかにも共産主義者・無政府主義者・インテリゲンチャ・啓蒙主義者が思い描く理想の美人って感じでまさに「忘れ得ぬ」印象を受けます。

ターナーの絵は私も「去年」初めて詳しく見る機会を得ました(画集でだけど)。
『奴隷船(近づく台風)』(ボストン美術館蔵)の凄まじさに圧倒されました。
名評論家ラスキンに対抗心を燃やして自分でも感想を書いてみたほどです。
(今見返すと下手な文章w)

花に囲まれた水死体(虫だけど)は
ミレイの『オフィーリア』を連想しました。
シェイクスピア云々で思い出しました。
かげろうもよく見れば美女に見え……
いや流石に無理か。
檸檬様の絵では花束に馴染むようなデザインで描かれているように思います。
いい図案化だと思います。

小説の書き方には大いに共感いたします。
私の場合は後付けというものが大嫌いなので
初稿からこだわってしまう。
(それでも後から見返すと穴だらけなんですが……)
小説も建築と同じで設計が大事だと
思うんですよね。

「桜の樹の下には……」って
梶井基次郎だったんですね
よく聞く言葉だけどなんとなく芥川か坂口安吾か
だと思い込んでました。
知ったかぶりは恐ろしい。
年が改まった機会に自分の欠点を克服していきたいと思います。

「新しい年に臨んで
私はなお生きており
なお考える……(中略)……
どんな思想が
私の全生活の根拠、保証、
また甘味であるべきなのかを語るとしよう!
私はいよいよ事物における必然的なものを
美と見ることを学ぼうと思う。
こうして私は
事物を美しくする者たちの
一人となるであろう。」
(ニーチェ『悦ばしき智恵』)

今年もよろしくお願いします!
檸檬絵郎様も絵と小説頑張ってください! 




新着順ではなく
自分がコメントできると思った方の記事にコメントさせていただいております。
ご了承ください。
毎度ながら長文失礼します。



投稿者:住友  [ 2019-01-01 11:27:58 ]