投稿日時 2019-06-22 23:46:31 投稿者 檸檬 絵郎 このユーザのマイページへ お気に入りユーザ登録 |
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画題はホメロスの叙事詩『イリアス』第二十一歌より。 ……って、これ解説要るやつか。 オリュンポスの神々と各神のアトリビュート(描かれた人物を特定するためのシンボル)を散りばめております。 まず、中央の二神がアテナとアプロディテ。アテナは知恵の女神で、アトリビュートとしてフクロウとオリーブ(肩と足首のやつ)を、また、布にはメドューサの頭部をあしらっています。美の女神アプロディテは鳩と従者エロス(愛の神。左側で女神の腕から抜け落ちたブレスレットに手を伸ばしているやつ)ですね。 右上の二神は、最高神ゼウスと海の神ポセイドン。ゼウスは雷霆を持ち、隣には鷲が。ポセイドンは三俣の矛トリアイナを所持しています。 左上にいるのは貞節の女神ヘラ、最高神ゼウスの妃である彼女を表すのは美しい尾羽を持った孔雀。 右下で腕組みしてなにか考えていそうなやつが、神々の使者にして旅人・商人・泥棒などの守り神であるヘルメス。羽のある帽子ペタソスをかぶり、伝令の杖であるケリュケイオンを携えています。 そして、左下で手を伸ばしているのが軍神アレス。彼のアトリビュートは槍とか武具……なのですが、今回は描きませんでした^^; 彼はね、アプロディテよりも先にアテナ女神の投げつけた岩石によって戦闘不能なのです。そんな彼を助けてオリュンポス山へと連れて帰ろうとしたアプロディテを、アテナ女神が追ってボコるってシーンなのですよ。 ちなみに、人物のポーズですが、 アテナはティツィアーノの『バッカスとアリアドネ』を、アプロディテはファレロの『星空の下の妖精』を、そして哀れなアレスくんはフラゴナールの『ブランコの絶好のチャンス』を参考に描いています。 |
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